Review

やる気を待たずに行動する!『すぐやる人』になるための37のコツ

どんな朗読が聴けるのか?

今回は、大平信孝氏の著書『やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ』をオーディブルで聴き、その内容を深く考察してみました。この本は、アドラー心理学や脳科学の知見を基に、日常生活やビジネスシーンで活用できる実践的なアドバイスを提供しています。

本書の最も重要なメッセージは、「やる気は行動した後にしかついてこない」というものです。多くの人は、やる気が出るのを待ってから行動しようとしますが、それでは永遠に動き出せません。大平氏は、まず行動することで、やる気が生まれると説いています。

「ヤル気が出ない~」って言ったことありますよね?

本書は、アドラー心理学や脳科学の知見を基に、やる気に頼らずに行動を起こすための37のコツを紹介しています。著者の大平信孝氏は、「やる気」は行動した後にしか生まれないという核心的な考えを提示し、日常生活やビジネスシーンで活用できる実践的なアドバイスを豊富なイラストとともに展開しています

著者 大平信孝氏について

株式会社アンカリング・イノベーションの代表取締役を務めています。
メンタルコーチおよび目標実現の専門家として活動しています。
中央大学を卒業しています。
長野県出身です。
脳科学とアドラー心理学を組み合わせた、独自の目標実現法「行動イノベーション」を開発しました。
これまでに1万5000人以上の課題解決をサポートしてきました。
オリンピック選手、トップモデル、ベストセラー作家、経営者など、各界で活躍する人々の目標実現・行動革新のサポートを行っています。
法人向けにチームマネジメント・セルフマネジメントに関する研修、講演、エグゼクティブコーチングを提供しています。
個人向けに「行動イノベーション年間プログラム」とオンラインサロンを主宰しています。
このように、大平氏は目標達成や行動変革に関する独自の手法を開発し、幅広い分野で活躍されているコーチ・コンサルタントであることが分かります。

37の中で私が印象に残った5つのコツ

コツ1

10秒ルール:まずは動き出す
「10秒でいいからまずは動いてみる」というコツは、非常に実践的です。大きなタスクに圧倒されそうな時こそ、この10秒ルールを思い出しましょう。たった10秒なら誰でも我慢できるはずです。

 

コツ2

紙に書き出す:思考を整理する
頭の中だけで考えていると、思考が混乱してしまいがちです。紙に書き出すことで、アイデアが整理され、行動のきっかけが生まれやすくなります。

 

コツ3

失敗を恐れない:繰り返しの重要性
成功は一朝一夕には得られません。失敗を恐れずに繰り返し挑戦することで、少しずつ成功に近づいていくのです。

 

コツ4

時間の使い方を把握する
自分が何に時間を使っているかを正確に把握することは、生産性向上の第一歩です。時間の使い方を見直し、重要なタスクに集中することが大切です。

 

コツ5

習慣化の力を利用する
新しい行動を習慣化することで、やる気に頼らずに自動的に行動できるようになります。小さな習慣から始めて、徐々に拡大していくのが効果的です。

ビジネスマンには特におすすめ

ビジネスパーソンにおすすめの理由
本書は、特にビジネスパーソンにとって価値のある内容となっています。日々の業務で直面する「やるべきことがあるのに手をつけられない」という問題に対して、具体的な解決策を提供しているからです。
例えば、締め切りに追われる仕事や面倒な報告書作成など、先延ばしにしがちなタスクに対して、すぐに行動を起こすためのテクニックが満載です。

また、脳科学的な裏付けがあるため、単なる精神論ではなく、科学的なアプローチで自己改善を図れることも大きな魅力です。
さらに、オーディブルで聴くことができるため、通勤時間や移動中など、隙間時間を有効活用して学習できます。忙しいビジネスパーソンにとって、効率的な自己啓発の方法と言えるでしょう。

明日、やる気が出ない時に活かしたいアドバイス

本書の中で特に印象に残ったのは、「10秒でいいからまずは動いてみる」というアドバイスです

この「10秒ルール」は、行動を起こすための心理的障壁を低くする効果があります。

なぜ10秒なのか。それは、誰でも10秒なら我慢できるからです。たった10秒動くだけなら、それほど大きな負担には感じません。

そして、いったん動き出せば、そのまま続けられる可能性が高くなります。この方法の素晴らしい点は、失敗のリスクが極めて低いことです。10秒やって嫌になれば止めてもいいのです。

しかし、多くの場合、10秒動いた後にはもう少し続けたくなるものです。

この「10秒ルール」は、ドーパミンの分泌とも関係しています。人間は動くことでやる気の元となるドーパミンが分泌されます。

つまり、10秒動くことで、やる気のスイッチが入る可能性が高まるのです。明日、やる気が出ないと感じた時には、この「10秒ルール」を思い出し、とにかく小さな一歩を踏み出してみましょう。それが、大きな変化の始まりとなるかもしれません。

本書から学ぶ「すぐやる人」になるための5つのステップ

では、本書の内容を基に、「すぐやる人」になるための5つのステップをまとめてみましょう。

  1. 自己認識を高める
    まず、自分の行動パターンや時間の使い方を客観的に観察しましょう。どんな時に先延ばしをしてしまうのか、どんなタスクが苦手なのかを把握することが重要です。
  2. 小さな目標を設定する
    大きな目標は時に圧倒的で、行動を妨げることがあります。そこで、大きな目標を小さな達成可能な目標に分割しましょう。これにより、一歩ずつ前進する感覚が得られ、モチベーションの維持につながります。
  3. 環境を整える
    行動を起こしやすい環境を作ることも重要です。例えば、作業スペースを整理整頓したり、必要な道具をすぐに使える状態にしておいたりすることで、行動の障壁を下げることができます。
  4. 即時行動の習慣化
    「すぐやる」という行動自体を習慣化することを目指しましょう。2分以内でできるタスクは即座に実行する、といったルールを設けるのも効果的です。
  5. 自己報酬システムの構築
    小さな成功に対して自己報酬を与えることで、ポジティブな感情を行動と結びつけることができます。これにより、行動を起こすことへの抵抗が減り、「すぐやる」習慣が身につきやすくなります。

本書『やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ』は、単なる自己啓発本ではありません。科学的な裏付けと実践的なアドバイスに基づいた、行動変容のためのガイドブックと言えるでしょう。

著者の大平信孝氏は、「やる気」という曖昧な感情に頼るのではなく、具体的な行動を通じて人生を変えていく方法を提示しています。この本の教えを実践することで、私たちは「すぐやる人」へと進化し、より充実した人生を送ることができるはずです。最後に、本書から学んだ最も重要なメッセージを再度強調しておきましょう。

「やる気は行動の結果であり、先行条件ではない」のです。つまり、やる気が出るのを待つのではなく、まず行動することが大切!ということです。

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